分析の時期ですね!

 本学期もあとわずか、来年度にも『学び合い』を推進していくにあたって、取り組みの成果と課題を整理することは重要です。

 まずは、「平均点」。『学び合い』では、平均点はあまり重視されていません。「一斉授業」を行っているクラスと『学び合い』のクラスの差を見ています。1学期中間考査では、『学び合い』実施クラスの方が、5ポイントほど低い状況。それが、2学期期末考査では、-0.1ポイント。ん~。まだ、納得できる成果ではありませんね。でも、教師が一生懸命50分間教える一斉授業と、教師の話す内容を極力なくし10分程度しか話さない『学び合い』では、現状では差がないと言えます。いいようにとらえると『学び合い』が成長中と言えます。

 次に、「得点分布」です。定期考査前に、「30点以下を0人にするぞ!」と全員に意識させています。1学期期末考査では、30点以下が6人のクラスが2学期期末考査では3人。しかも、1学期期末では、一桁の点数の子がいたのですが、2学期期末考査では、最低点が20点台後半です。考査の問題は、もう1人の先生につくってもらっているので、「だれでも30点とれる問題に変えた」訳ではありません。こちらも、あと少し結果をださねばなりません。

 次に、「hyper-QU」の変化です。『学び合い』では、「集団の質の向上」が「学力向上」につながりますので、集団関係をみるhyper-QUも分析しています。1学期に比べ増加したしたのは、「非承認群」。減少したのは、「不満足群」。「侵害行為認知群」「満足群」は、あまり変化がなく、全体的に「管理的な学級」との分析結果でした。「不満足群」減少は、効果があったように思いますが、『学び合い』との直接的な因果関係を明確にする必要があります。

 多くの先生方に『学び合い』の有効性を伝えるためにも、説得力のあるデータの提示がかかせません。3月までには、分析完了したいと思います。