同学年他教科合同『学び合い』参観

 今日は、1年生の数学と社会の合同『学び合い』が行われました。

目的は、固定化してきているグループを解消するために、グループ化していないクラスのようすを感じさせるため。さて、どうなるでしょうか?

 授業のはじめ、合同『学び合い』の趣旨の説明。そして、それぞれの教科で今日の課題の説明がありました。

数学の先生は、私と同じ時期に一緒に『学び合い』をはじめた先生。社会の先生は、今年から少しずつ『学び合い』を始めた先生です。

 「さぁ、どうぞ!」子どもたちは動き出します。

私は、社会の先生のクラスを中心に見ることにしました。男女に分かれ、5~7人のグループがあっという間に形成されました。おそらく、普段一緒にやっているグループなのでしょう。そのグループで、意見の交流が行われます。そして、5人のグループ内で2人、3人という細分化されたグループで意見交流が行われていました。

やはり、学習に適しているのは2~3人程度だと思います。しかし、しばらくの間生徒の動きがありません。

 制限時間の半分を過ぎて、おそらくクラスで成績優秀と思われる子が動き始めました。しかし、どこに行こうか迷っているようでした。すでに、グループが確立している状況ですから、迷うのも当然です。しかし、その子は、声をかけて回っていました。

 教師は、生徒のプリントを見て、「ここ勘違いしやすいからね」「もっと深く考えないとね」といった声を全体にかけていました。ある生徒は、自分の解答を先生に確認しに行っていました。

 そこで、社会の先生にアドバイス。「まず、生徒に答えは言わない方がいい。あっている。間違っている。不十分。ぐらいの評価で、合格ラインに達するためには、あそこのグループで話し合っていることが必要だねといった生徒の動きをつくるコーディネイトをした方がよい」

 どうしても、教科の目標を達成するために補足説明をしたがってしまいます。しかし、その内容をあらかじめプリントに記載しておきます。例えば、「○○の意味を小学生にもわかるように調べること」「漢字の間違えに注意」「単位に気をつけよう」など授業中に補足的に言いそうなことはプリントに記載しています。

 そして、教師が求めるのは、「全員が課題を達成すること」。時に生徒は、教師が思い描いていた以上の事を議論しあったりします。もちろん、いいことです。ですから、否定はしませんし、制止もしません。しかし、授業のめあて「全員が達成する」ことを優先してねと言っています。

 『学び合い』の授業を、自分が参観することはなかなかありません。まして、中学は特に機会がありません。今日の授業で、自分の授業をふり返ることができました。