学級集団のようすを知りたい。関わり合いの一つの指標としていたのがQ-Uです。
しかし、学校全体で実施をするのですが年に2回しかできないので、もっと頻繁にできたらな…と思っていました。そこで、「アセス」を知り早速購入。やってみました。
アセスをご存じの方には当たり前のことかもしれませんが、まだ知らない方のために(私もアセス初心者ですが…)説明を…。
アセスを使うためには、「まず、本を買う」からスタートです。
私の家に近くの本屋には在庫が無かったので、注文しました。ほんの森出版から2500円+税で出ています。
本には、CD-ROMがついており、アンケート用紙から集計のEXCELファイルが入っています。なので、アンケート用紙は、自分で印刷して、自分で入力して、自分で集計(マクロがやってくれますが…)できるのです。
つまり、いつでもできる!!何回でもできる!!のです。
そもそも「アセス」って?となりますが、日本語で「学校環境適応感尺度」といい、学校生活や学校に関係する要素を考えて、個人と環境との主観的な関係を表す一つの指標です。難しいですが、私なりに考えると、「QUは、学校内、学級内での関係性の指標」「アセスは学校内、学校に関係する学校外の場での関係性での指標」のように捉えています。(違うかもしれません)
アセスを実施すると、次の要素で集計が行われます。
① 生活満足感…総合的な適応感
② 教師サポート…担任(教師)との関係が良好であると感じている程度
③ 友人サポート…友人関係が良好と感じている程度
④ 向社会スキル…友達への援助や友人関係をつくるスキルをもっていると感じている程度
⑤ 非侵害的関係…無視や意地悪など、拒否的・否定的な友達関係がいないと感じている程度
⑥ 学習的適応…学習が良好だと感じている程度
②~⑤が「対人的適応」を構成しています。
個人票には、個人の①~⑤の値とグラフ、縦軸に対人的適応、横軸に学習的適応をとったプロット図がでてきます。
学級集計用紙には、同様に①~⑤の値の平均値、学級全員のプロット図が出てきます。
『学び合い』は、集団の質を高め、学力が向上する。のであるから、
プロット図は、右上に集中すべきであると言えます。
QUでは、学習面についてはわかりません。アセスでは、学級外の個人に関わる要因も入って来ます。
どちらにせよ、あくまで一つの指標ですので、使う目的で選ぶのがよいかと思います。
ちなみに、アセスはマークシートではありませんので、マークシート作成・読み取りソフトでアンケート用紙をつくると、非常に便利だと感じました。
まだ、自分の学級しかアセスを使っていないので、今から検証をしていきます。