アクティブ・ラーニングの本などは沢山あり、教科別の実践本も出版されています。(こそっと宣伝です)
しかし、私が思うのはアクティブ・ラーニングを支える基盤(価値観)がなければ、授業崩壊や学級崩壊を招きかねないのではないかと思います。そうなれば、生徒の主体的な学修はもとより、仲間づくり、学力向上は見込めません。
そこで、昨年度、私が意識してきたことをまとめたいと思います。
一気に書くと、量も多くなりますので、一日の学校生活の流れに沿って書いていきたいと思います。
第一弾 「朝の挨拶」です。
一番初めに教室に入る生徒以外は、挨拶ができます。その場面を、「仲間を意識するチャンス」と伝えます。
「教室に入ったら、みんなに挨拶をしよう!『おはよう』って。
で、そのときに、もしいつもとちがう感じがしたら、もしかしたら何が嫌なことがあったかも知れない。悩んでいることがあるのかも知れない。体調が悪いのかも知れない。そんな風に、その人のことがわかる。
そしたら、『どうしたの?』『大丈夫?』とか声がかけることができるよね。
挨拶ひとつで、その人のことがわかるんだ。もし、あなたがつらい思いをしてたりしたとき、声をかけてもらったら、うれしいやろ?だから、挨拶を大事にしよう!」と伝えます。
一番伝えたいことは、「仲間こそ財産」ということです。
もちろん、教師も教室には行ったら「おはよう!」と言います。
生徒のリアクションも求めます。それは、「挨拶はしなくてはいけない」という曖昧な理由ではなく、
「声を聞くことで、相手のことを知るため」です。