中学校の教師をやっていると、3年生の入試、進路実現を意識します。
子どもたちは、「●●高校に合格するために、がんばる」となりがちです。
しかし、多くの中学校の先生方は、「志望校に合格できる力はもちろん、
その高校で3年間やり通すだけの力を身につけさせる。」ことを意識されています。
知識量重視の今までの「学力」では、志望校で3年間やり通すだけの「学力」を
身につけさせることで、高校卒業後の進路実現や、就職ができたのかも知れません。
しかし、これからは「学力」が大きく変わります。
社会が大きく変わります。
そんな中で、子どもたちが人生で目指すべき目的は、
「富を蓄えること」でも、「有名になること」でもなく、
「たくさんの仲間、信頼し合えるパートナーと過ごすことこそが『幸せ』である」
と言うことを教えなければならないし、早い段階で、感じさせることが大事です。
そうなると、授業中に「何点とれた」ということも大事かも知れませんが、
教師がその生徒が「どんな大人になって、どんな家庭を築いて、どんな人生を歩んで欲しいか」を
思いながら授業を行い、価値観を体験させていかなければならないと思います。
私は、「10年後、20年後、30年後でも、同窓会でみんなが揃う集団になってほしい。そんな学級は素敵です。」と伝えています。