AL基盤講座No.4 教師はどこを見据えるべきか?

中学校の教師をやっていると、3年生の入試、進路実現を意識します。

子どもたちは、「●●高校に合格するために、がんばる」となりがちです。

しかし、多くの中学校の先生方は、「志望校に合格できる力はもちろん、

その高校で3年間やり通すだけの力を身につけさせる。」ことを意識されています。

 

知識量重視の今までの「学力」では、志望校で3年間やり通すだけの「学力」を

身につけさせることで、高校卒業後の進路実現や、就職ができたのかも知れません。

しかし、これからは「学力」が大きく変わります。

社会が大きく変わります。

 

そんな中で、子どもたちが人生で目指すべき目的は、

「富を蓄えること」でも、「有名になること」でもなく、

「たくさんの仲間、信頼し合えるパートナーと過ごすことこそが『幸せ』である」

と言うことを教えなければならないし、早い段階で、感じさせることが大事です。

 

そうなると、授業中に「何点とれた」ということも大事かも知れませんが、

教師がその生徒が「どんな大人になって、どんな家庭を築いて、どんな人生を歩んで欲しいか」を

思いながら授業を行い、価値観を体験させていかなければならないと思います。

 

私は、「10年後、20年後、30年後でも、同窓会でみんなが揃う集団になってほしい。そんな学級は素敵です。」と伝えています。