· 

2年生の新生徒会長が3年生の教室を体験!!

 多くの学校で、生徒会の役員が交代し、2018年度の生徒会目標を設定したり、委員会の年間計画を立てたりしているのではないでしょうか?勤務校でも、生徒総会に向けた動きでいっぱいいっぱいになっているます。2年生の新生徒会長ともいろいろな話をするのですが、どうしても理解できないことも多いようで、だったら、「百聞は一見に如かず!見においで!」ということで、今日から予定では2日間。私の学級活動を参観することになりました。『学び合い』の授業を体験もしてほしいのですが、とりあえず、ホームルームと給食時間だけ。

 初日の今日の最後に「質問や感想は?」と聞くと、いろいろなことが斬新だったみたいでした。

 「なんで、帰りの会のときに、代議員さんは座って話をしているんですか?」との質問がありました。確かに…。うちの代議員は、みんなに何か問題提起をしたり、意見を述べるときは、椅子に座って話をします。「直接、聞いてみたら?」と言いたかったのですが、すでに、代議員は退出をしていたので、

 「きっと、目線を気にしてるんじゃない?だって、立って話したら、上から目線になるじゃない。」と答えました。「目線」や「立ち位置」については、代議員やリーダーたちには、いろいろと言ってきました。人に影響を与えるのは、「言葉」だけじゃない。「目線(目の位置)」や「立ち位置」でも、印象は違ってくる。人に受け入れられたければ、そこまで意識しなくてはいけないということをわかってくれたかな?

 授業でも、「教えようか?」から始まる授業は、まだまだだと思っています。この状況は、もしかすると「教える側が偉くて、教えられる側が偉くない」というような変な価値観が存在する可能性があります。でも、「ねぇ、ここが分からないから、誰か教えてくれない?」から始まる授業では、人間関係に上下関係はありません。「分からないこと」=「マイナスなこと」ではないからです。このような価値観が学級には必要だと思うんです。

 以前、新生徒会長との話で、「個性」の話になりました。新生徒会長は、「人には良いところも、悪いところもある。でも、それら全部を『個性』というし、それを認め合う必要がある」と言っていました。確かに、「認め合う」ことは大事です。しかし、私がひっかかったことは、「個性」に「良い」「悪い」が存在するのか?ということでした。

 「個性」に良し悪しをつけるということは、すでに差別心があるように感じるのです。「個性」はそれぞれ違う。ただ、それだけでいいんです。そこに、良し悪しをつけるから、排他的になったり、不要な上下関係が生み出されるのだと思います。

 明日は、そこに気づいてほしいな。